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高齢者におすすめの運動|毎日できる簡単体操と続けるコツを紹介

高齢者におすすめの運動|毎日できる簡単体操と続けるコツを紹介

「最近、体力が落ちてきた気がする」
「運動したいけど何から始めればいいかわからない」

年齢を重ねると、以前より疲れやすくなったり、階段の上り下りがつらく感じたりすることが増えてきます。
体力の低下を感じると外出や活動が億劫(おっくう)になりがちですが、だからこそ無理なく続けられる運動習慣を持つことが大切です。
運動は筋力や体力の維持だけでなく、心身のリフレッシュや健康的な毎日を送るための土台となります。

この記事では、高齢者におすすめの運動や自宅でできる簡単な体操、運動を無理なく続けるコツ、そして運動と一緒に意識したい栄養についても詳しく解説します。
「何か運動を始めたい」「今の健康を維持したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

高齢者に運動が必要な理由とは?

高齢者にとって運動は、健康的な毎日を送るために欠かせない習慣です。
年齢を重ねると筋力や体力が低下しやすくなるため、意識的に体を動かすことで身体機能を維持しやすくなります。
運動には体だけでなく、心のリフレッシュ効果も期待できるため、生活全体の質を高めることにもつながるでしょう。
ここでは、高齢者に運動が必要な3つの理由について詳しく見ていきます。

筋力・体力の維持につながる

運動を続けることで、加齢による筋力や体力の低下を緩やかにすることができます。
何もしないと筋肉は年に1〜2%ずつ減少するといわれており、特に下半身の筋力低下は歩行やバランス能力に影響を与えるためです。
日常的に体を動かすことで、足腰の筋肉を維持し、自立した生活を続けやすくなります。
「以前より歩くスピードが遅くなった」「立ち上がるときにふらつくことがある」と感じる方は、筋力低下が始まっているサインかもしれません。
買い物や散歩を続けられる体力を保つことは、生活の自由度を維持することにもつながります。
無理のない範囲で運動を習慣にすることで、年齢を重ねても元気に動ける体づくりができるでしょう。

心身のリフレッシュ効果が期待できる

運動には体を動かすことによる心のリフレッシュ効果も期待できます。
体を動かすと血流が良くなり、気分が明るくなったり、ストレスが和らいだりすることが知られているためです。
家にこもりがちな生活が続くと気持ちが沈みやすくなりますが、軽い運動を取り入れることで心の健康も保ちやすくなります
朝の散歩で外の空気を吸う、体操をして体を伸ばす、といった活動は気持ちの切り替えにも役立つでしょう。
「運動した後は気分がすっきりする」「体を動かすと夜よく眠れる」という声も多く聞かれます。
体と心の両方をケアできる運動習慣を持つことで、毎日をより前向きに過ごせるようになるでしょう。

健康的な毎日を送るための土台になる

運動習慣は、健康的な毎日を送るための土台となります。
適度な運動を続けることで、体の巡りが良くなり、食欲や睡眠の質にも良い影響を与えることが期待できるためです。
運動・栄養・休養のバランスが整うことで、生活全体の質が向上していきます
「食事がおいしく感じるようになった」「朝までぐっすり眠れるようになった」という変化を感じる方も少なくありません。
体を動かす習慣があると、日中の活動量も自然と増え、生活にメリハリが生まれます。
運動を土台にした生活習慣を築くことで、健やかな毎日を長く続けられるでしょう。

高齢者が目指したい運動量の目安

運動を始めるにあたって、どのくらいの量を目指せばよいか気になる方も多いのではないでしょうか。
無理をして体を壊しては本末転倒ですが、目安を知っておくことで日々の活動を計画しやすくなります。
厚生労働省が示す指針なども参考にしながら、自分に合った運動量を見つけていきましょう。
ここでは、高齢者が目指したい運動量の目安を3つの視点からご紹介します。

1日40分の身体活動を意識する

高齢者は1日40分程度の身体活動を目安にすると良いとされています。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023[1]」では、65歳以上の方に1日40分以上の身体活動が推奨されているためです。
ここでいう身体活動とは、運動だけでなく家事や買い物などの日常動作も含まれます。
掃除機をかける、洗濯物を干す、スーパーまで歩くといった活動も立派な身体活動です。
「運動」と聞くと構えてしまう方も、日常の動きをカウントすると意外と動いていることに気づくでしょう。
まずは今の活動量を把握し、足りない分を補う意識を持つことから始めてみてください。

週2回・1回30分の運動習慣が理想

日常活動に加えて、週2回・1回30分程度の運動を取り入れるのが理想的です。
意識的な運動を行うことで、筋力やバランス能力を効果的に維持・向上させることができるためです。
散歩や体操など、自分が続けやすい運動を選ぶことがポイントとなります。
「毎週火曜と金曜は30分の散歩をする」「テレビ体操を録画して週に数回見ながら行う」など、具体的な計画を立てると継続しやすくなるでしょう。
最初から完璧を目指す必要はなく、週1回からでも始めてみることが大切です。
自分のペースで運動習慣を作っていくことで、無理なく続けられるようになるでしょう。

まずは「今より10分多く動く」ことから

運動習慣がない方は、まず「今より10分多く動く」ことから始めてみましょう。
いきなり40分の身体活動や週2回の運動を目指すと、負担に感じて続かなくなる可能性があるためです。
小さな一歩から始めることで、運動への抵抗感を減らし、習慣化しやすくなります。
エレベーターではなく階段を使う、テレビを見ながら足踏みをする、近くのコンビニまで歩いてみるといった工夫で10分はすぐに増やせます
「10分くらいならできそう」と思える目標から始めることが、継続の第一歩です。
少しずつ活動量を増やしていくことで、自然と体を動かすことが習慣になっていくでしょう。

運動を無理なく続けるためのコツ

運動は続けることで効果が出るため、無理なく習慣化することが何より大切です。
最初は意気込んで始めても、途中で挫折してしまう方は少なくありません。
続けるためには、自分に合ったペースや方法を見つけることがポイントとなります。
ここでは、運動を無理なく続けるための3つのコツをご紹介します。

毎日同じ時間に取り入れる

運動を習慣にするには、毎日同じ時間に行うことが効果的です。
決まった時間に体を動かすことで、生活のリズムの一部として定着しやすくなるためです。
「やろうかどうしようか」と迷う時間がなくなり、自然と体が動くようになります。
朝食前に10分間のストレッチをする、昼食後に15分の散歩に出る、夕方のニュースを見ながら足踏み運動をするといったように、既存の習慣と組み合わせると続けやすくなるでしょう。
「朝起きたらまず体操」と決めておくと、考える前に体が動くようになります。
自分の生活パターンに合った時間を見つけて、運動を日課に組み込んでいきましょう。

「もう少しできそう」なところでやめる

運動は「もう少しできそう」と感じるところでやめるのがコツです。
限界まで頑張ってしまうと、翌日に疲れが残ったり、体を傷めたりして、かえって続かなくなるためです。
物足りなさを感じるくらいで終わる方が、翌日も「またやろう」という気持ちになれます
「今日は調子がいいからもっと歩こう」と思っても、普段より少し長めにする程度にとどめておきましょう。
頑張りすぎた翌日に体がつらくて運動をお休みするより、毎日少しずつ続ける方が効果的です。
「ちょっと物足りないな」という気持ちが、明日への意欲につながるでしょう。

仲間や家族と一緒に楽しむ

運動を続けるには、仲間や家族と一緒に楽しむことも効果的です。
一人では億劫に感じる日も、誰かと一緒なら「行かなきゃ」という気持ちになれるためです。
会話を楽しみながら体を動かすことで、運動そのものが楽しい時間に変わります。
夫婦で朝の散歩を日課にする、友人と週に一度ウォーキングの約束をする、地域の体操教室に参加するといった方法があるでしょう。
孫と一緒に公園を歩いたり、ペットの散歩を担当したりするのも良い運動になります
誰かと一緒に楽しむことで、運動を長く続けられるようになるでしょう。

運動と一緒に意識したい栄養のこと

運動の効果を高めるには、栄養面にも気を配ることが大切です。
せっかく体を動かしても、必要な栄養が足りていなければ筋力の維持や体力の向上につながりにくくなります。
運動と栄養の両面からアプローチすることで、より健やかな毎日を目指せるでしょう。
ここでは、運動と一緒に意識したい栄養のポイントを3つご紹介します。

運動の効果を高めるにはタンパク質が大切

運動の効果を高めるには、タンパク質をしっかり摂ることが大切です。
タンパク質は筋肉の材料となる栄養素であり、運動で使った筋肉を修復・維持するために欠かせないためです。
高齢になると食事量が減りがちですが、タンパク質は意識して摂る必要があります。
運動をしていても、タンパク質が不足していると筋力の維持が難しくなることがあります。
「運動しているのに体力がつかない」と感じる場合は、食事内容を見直してみると良いかもしれません。
運動習慣と合わせてタンパク質を意識することで、より効果的に体づくりができるでしょう。

1日約60gのタンパク質を目安に

高齢者は1日あたり約60gのタンパク質を目安に摂ることが推奨[2]されています。
しかし、「60g」と言われてもピンとこないかもしれません。
例えば、1食あたり20gのタンパク質を摂ろうとすると、卵なら約3個分、納豆なら約3パック分、鶏むね肉なら約80g程度に相当します。
これを毎日3食、食事だけでしっかり食べ続けるのは、少し厳しく感じるのではないでしょうか。
「毎日こんなに食べられない」と思うのは自然なことです。
まずは完璧を目指さず、毎食のメニューに「何かしらのタンパク質が入っているかな」と意識してみると良いかもしれません。

魚・肉・卵・大豆製品をバランスよく

タンパク質は、魚・肉・卵・大豆製品などからバランスよく摂ることが理想的です。
それぞれの食品に含まれる栄養素が異なるため、偏りなく食べることで体に必要な栄養を幅広く摂取できるためです。
同じ食品ばかりに偏らず、いろいろな食材を楽しむことが健康につながります。
朝食に卵と納豆、昼食に魚料理、夕食に肉料理というように、1日の中で異なるタンパク源を取り入れてみましょう。
それでも「食事だけで補うのは大変」という場合は、市販のプロテインやサプリメントを賢く活用するのも、今の時代の無理のない選択肢です。
「食事は美味しく食べられる量にとどめ、足りない分はプロテインで補う」というスタイルにすれば、胃腸への負担も少なく、無理なく運動のための体づくりを続けることができるでしょう。

運動をするときに気をつけたいこと

運動を安全に続けるためには、いくつかの注意点を知っておくことが大切です。
無理をして体を傷めてしまうと、運動を続けられなくなるだけでなく、日常生活にも支障が出る可能性があります。
自分の体と相談しながら、安全に運動を楽しむことを心がけましょう。
ここでは、運動をするときに気をつけたい3つのポイントをご紹介します。

準備運動とクールダウンを忘れずに

運動の前後には、準備運動とクールダウンを行うことが大切です。
いきなり体を動かすと筋肉や関節に負担がかかりやすく、運動後に急に止まると体に余計な負荷がかかるためです。
ウォーミングアップで体を温め、クールダウンでゆっくり体を落ち着かせることで、安全に運動を行えます
運動前には手首や足首を回す、肩を回す、軽く足踏みをするといった動きで体をほぐしましょう。
運動後には深呼吸をしながらゆっくりとストレッチを行い、心拍数を徐々に落ち着かせます。
準備運動とクールダウンを習慣にすることで、体への負担を減らしながら運動を続けられるでしょう。

水分補給をこまめに行う

運動中はこまめに水分補給を行うことが重要です。
高齢になると喉の渇きを感じにくくなるため、気づかないうちに脱水状態になっていることがあるためです。
特に暑い季節や室内でも暖房が効いている環境では、意識的に水分を摂る必要があります。
運動の前・中・後の3回に分けて、コップ1杯程度の水を飲むことを習慣にしましょう
「喉が渇いてから飲む」のでは遅い場合があるため、時間を決めて飲むようにすると安心です。
水分をしっかり摂ることで、体調を維持しながら運動を続けられるでしょう。

無理をせず体調と相談しながら

運動は無理をせず、その日の体調と相談しながら行うことが大切です。
体調が優れないときに無理をすると、かえって体に負担をかけてしまい、回復に時間がかかることがあるためです。
「毎日やらなければ」と思いすぎず、休むことも運動習慣の一部と考えましょう
朝起きたときに疲れが残っている、頭が重い、膝に違和感があるといった場合は、その日の運動を軽くするか休むことも選択肢です。
「今日は調子がいいから少し多めに」「今日は控えめにしよう」と、柔軟に調整することが長続きの秘訣といえます。
自分の体の声に耳を傾けながら、無理のないペースで運動を続けていきましょう。

よくある質問

運動を始めようとする方から、よく寄せられる質問があります。
疑問を解消しておくことで、安心して運動に取り組めるようになるでしょう。
ここでは、高齢者の運動に関する5つのよくある質問にお答えします。

高齢者は毎日運動したほうがいいですか?

毎日運動することが理想的ですが、体調に合わせて休息日を設けることも大切です。
運動は継続することで効果が出るため、できれば毎日体を動かす習慣を持つことが望ましいでしょう。
ただし、毎日激しい運動をする必要はありません。
軽いストレッチや短時間の散歩であれば、毎日行っても体への負担は少なく済みます。
筋力トレーニングのように負荷の高い運動を行う場合は、週に2〜3回程度にとどめ、間に休息日を挟むと良いでしょう。
「毎日少しずつ」を基本に、疲れを感じたら休むという柔軟な姿勢で取り組むことが長続きの秘訣です。

膝に違和感があっても運動してよいですか?

膝に違和感がある場合でも、膝に負担の少ない運動であれば続けられることが多いです。
運動をまったくやめてしまうと、筋力が低下してかえって膝への負担が増す可能性があるためです。
膝の状態に合わせて、運動の種類や強度を調整することが大切になります。
椅子に座って行う体操や、プールでの水中ウォーキングは膝への負担が少なくおすすめです。
立って行う運動が難しい場合は、座ったままできるストレッチや足踏み運動から始めてみましょう。
違和感が強い場合や運動中に悪化する場合は、専門家に相談してから運動を再開することをおすすめします。

ポイント

また、無理のない運動と合わせて、膝関節の柔軟性や可動性をサポートする成分を補うのも一つの方法です。歩行や階段の昇り降りが気になる方は、機能性表示食品の活用も考えてみませんか?

座ったままでもできる運動はありますか?

座ったままでもできる運動はたくさんあります。
椅子に座った状態で行う運動は、転倒の心配がなく、足腰に不安がある方でも安心して取り組めるためおすすめです。
テレビを見ながらでもできるので、日常生活に取り入れやすい点も魅力といえます。
足踏み運動、かかと上げ・つま先上げ、腕を回すストレッチ、上半身をひねる運動などが代表的です。
座ったまま両足を前に伸ばしてキープする運動も、太ももの筋力維持に効果的でしょう。
まずは1日5分から始めて、慣れてきたら少しずつ時間を伸ばしていくと無理なく続けられます。

運動は朝と夜どちらがおすすめですか?

運動は朝でも夜でも、自分が続けやすい時間帯に行うのが一番です。
「この時間でなければ効果がない」ということはなく、大切なのは継続することだからです。
自分の生活リズムに合った時間を選ぶことで、習慣化しやすくなります。
朝に運動すると、体が目覚めて1日を活動的に過ごしやすくなるというメリットがあります。
一方、夕方から夜にかけての運動は体温が上がっているため動きやすく、睡眠の質を高める効果も期待できるでしょう。
どちらが良いかは個人差があるため、試してみて自分に合う時間帯を見つけることが大切です。

運動の効果を高める食事のポイントは?

運動の効果を高めるには、タンパク質を中心にバランスの良い食事を心がけることがポイントです。
運動で使った筋肉を修復・維持するためにはタンパク質が必要であり、食事からしっかり摂ることが大切だからです。
タンパク質だけでなく、炭水化物やビタミン、ミネラルもバランスよく摂りましょう。
魚、肉、卵、大豆製品などのタンパク源を毎食取り入れることを意識してみてください。
運動後30分〜1時間以内に食事やおやつを摂ると、体が栄養を吸収しやすいといわれています。
食事と運動の両面からアプローチすることで、より効果的に健康な体づくりができるでしょう。

まとめ

運動は、健康的な毎日を送るための大切な習慣です。
筋力や体力の維持、心身のリフレッシュ、生活の質の向上など、運動がもたらす良い影響は数多くあります。
年齢を重ねるほど、意識的に体を動かすことの重要性は高まっていきます。

大切なのは、無理なく続けられる運動を選ぶことです。
ウォーキングや椅子に座ってできる体操など、自分の体力や体調に合った方法から始めてみましょう。
毎日同じ時間に取り入れる、仲間と一緒に楽しむといった工夫をすることで、習慣として定着しやすくなります。

運動と合わせて、タンパク質を意識した食事を心がけることも忘れないでください。
運動と栄養の両面からアプローチすることで、より健やかな毎日を過ごせるようになるでしょう。
今日からできることを一つ選んで、まずは「今より10分多く動く」ことから始めてみてはいかがでしょうか。

サポートアイテム

また、「これから運動を頑張りたいけれど、膝の違和感が少し不安…」という方には、膝関節の柔軟性や可動性をサポートする成分を含んだ機能性表示食品の活用も考えてみましょう。

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参考文献

[1]厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(令和5年)
[2]健康長寿ネット「三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量