「最近、疲れがなかなか取れない」「朝起きても体がだるい」と感じている方は少なくありません。
疲れやすさは年齢のせいだと諦めてしまいがちですが、実は毎日の生活習慣を見直すことで改善できる可能性があります。
疲れにくい体を作るためには、食事・運動・睡眠の3つの要素をバランスよく整えることが大切です。
栄養バランスの良い食事でエネルギーを補い、適度な運動で体力を維持し、質の良い睡眠で体を回復させることで、疲労に負けない体を目指せます。
この記事では、疲れやすくなる原因から具体的な改善方法まで、今日から実践できる習慣を詳しく解説していきます。
40代・50代の方でも無理なく取り組める内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
疲れにくい体づくりとは|基本の考え方
疲れにくい体とは、日常生活で感じる疲労を最小限に抑え、回復力の高い状態を維持できる体のことです。
体力や筋力だけでなく、エネルギーを効率よく作り出す力や、疲労を素早く回復させる力も含まれます。
疲れにくい体を作るためには、一時的な対策ではなく、毎日の生活習慣を根本から見直すことが重要です。
食事・運動・睡眠という3つの柱を意識しながら、無理のない範囲で少しずつ改善していくことで、着実に体質を変えていくことができます。
疲れにくい体は「食事・運動・睡眠」の3つで作られる
疲れにくい体を作る土台は、食事・運動・睡眠の3要素です。
この3つはそれぞれが密接に関係しており、どれか1つが欠けても疲れにくい体を維持することは難しくなります。
食事からは体を動かすためのエネルギーや、筋肉・細胞を作るための栄養素を摂取します。
運動は筋力や持久力を高め、血流を促進して全身に酸素や栄養を届ける役割を果たします。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、日中に受けたダメージを修復し、疲労を回復させる働きがあります。
3つの要素をバランスよく整えることで、疲れにくく回復力の高い体を目指すことができるでしょう。

疲れには3つの種類がある
疲れは大きく分けて「肉体的疲労」「精神的疲労」「神経的疲労」の3種類があります。
肉体的疲労は、運動や労働などで筋肉を使うことで生じる疲れです。
筋肉にエネルギーが不足したり、老廃物が蓄積したりすることで、だるさや倦怠感を感じます。
精神的疲労は、ストレスや緊張、悩みごとなどによって心が消耗する状態を指します。
神経的疲労は、デスクワークやスマートフォンの使いすぎなどで、脳や目を酷使することで起こる疲れです。
現代人は特に精神的疲労と神経的疲労が蓄積しやすい傾向にあり、自分がどのタイプの疲れを抱えているかを把握することが、適切な対策につながります。
疲れやすくなる原因を知ろう
疲れやすさの原因は人によってさまざまですが、多くの場合は生活習慣に関係しています。
運動不足、栄養の偏り、睡眠不足、ストレスの蓄積など、複数の要因が重なって疲労感が強くなることも珍しくありません。
原因を正しく理解することで、自分に合った対策を見つけやすくなります。
まずは自分の生活を振り返り、当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
運動不足による筋力の低下
運動不足は疲れやすい体を作る大きな原因の1つです。
体を動かす機会が減ると、筋肉量が徐々に減少し、基礎代謝も低下していきます。
筋肉はエネルギーを生み出す「工場」のような役割を持っており、筋肉量が減るとエネルギーを効率よく作り出せなくなります。
下半身の筋肉は20歳を過ぎると年に約1%ずつ衰えるとされ、40〜50代になると若い頃の半分程度まで低下することもあります。
筋力が落ちると同じ動作でも体に負担がかかりやすくなり、少し動いただけで疲れを感じるようになってしまいます。
日頃から意識して体を動かす習慣を持つことが、疲れにくい体づくりの第一歩になるでしょう。
栄養バランスの偏りやエネルギー不足
食事の内容が偏っていると、疲れやすい体になりやすくなります。
体を動かすためのエネルギー源である糖質や、筋肉の材料となるタンパク質が不足すると、体は十分に機能することができません。
ビタミンB群は糖質をエネルギーに変換するために必要な栄養素ですが、水溶性のため体内に蓄えておくことができず、毎日の食事から摂取する必要があります。
朝食を抜いたり、外食やコンビニ食が続いたりすると、必要な栄養素が不足しがちです。
疲れを感じやすい方は、まず毎日の食事内容を見直してみることをおすすめします。
睡眠不足や睡眠の質の低下
睡眠は体の疲労を回復させるために欠かせない時間です。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、傷ついた細胞の修復や疲労物質の除去が行われています。
成長ホルモンは寝入りから2〜3時間後に最も多く分泌されるとされ、この時間帯に深い眠りに入れていないと十分な回復効果が得られません。
睡眠時間が短かったり、途中で何度も目が覚めたりすると、疲労が蓄積しやすくなります。
研究では7時間程度の睡眠をとっている人が最も死亡率が低いというデータもあり、適切な睡眠時間の確保は健康維持に直結しています。[1]
睡眠の量だけでなく質にも注目し、ぐっすり眠れる環境を整えることが大切です。
自律神経の乱れやストレスの蓄積
自律神経の乱れは、慢性的な疲労感の原因になります。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで成り立っており、活動時と休息時を切り替える役割を担っています。
ストレスが続くと交感神経が優位な状態が長くなり、体は常に緊張状態に置かれてしまいます。
この状態では十分に休息を取ることができず、疲れが回復しにくくなるのです。
現代社会では仕事のプレッシャーや人間関係、スマートフォンの使いすぎなど、自律神経を乱す要因が多く存在しています。
意識的にリラックスする時間を作り、自律神経のバランスを整えることが疲れにくい体づくりには欠かせません。
疲れにくい体を作る食事のポイント
食事は疲れにくい体を作るための基盤となります。
体を動かすエネルギーも、筋肉や細胞を作る材料も、すべて食事から摂取する栄養素によってまかなわれています。
偏った食事を続けていると、いくら運動や睡眠に気を使っても十分な効果は得られません。
ここでは、疲れにくい体を作るために意識したい食事のポイントを解説していきます。
1日3食をバランスよく食べる
疲れにくい体を作るためには、1日3食を規則正しく食べることが基本です。
食事を抜くと体に必要なエネルギーが不足し、集中力の低下や疲労感につながります。
特に朝食は、睡眠中に低下した体温や血糖値を上げ、体を活動モードに切り替える役割があります。
主食・主菜・副菜を揃えることで、糖質・タンパク質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取できます。
毎日決まった時間に食事をとることで体内リズムも整いやすくなり、疲労回復のサイクルが安定します。
忙しい方でも、まずは朝食を欠かさず食べることから始めてみてはいかがでしょうか。

ビタミンB群を積極的にとる
ビタミンB群は、疲労回復に欠かせない栄養素です。
ビタミンB群は糖質や脂質、タンパク質をエネルギーに変換する際に必要な補酵素として働きます。
ビタミンB1は糖質の代謝を助け、ビタミンB2は脂質の代謝を、ビタミンB6はタンパク質の代謝をサポートしています。
これらが不足すると、食事から摂った栄養素をうまくエネルギーに変えることができず、疲れやすくなってしまいます。
ビタミンB群は水溶性で体内に蓄えておけないため、毎日の食事からこまめに摂取することが大切です。
豚肉やレバー、うなぎ、玄米、納豆などに多く含まれているので、意識して食卓に取り入れてみてください。
タンパク質で筋肉の材料を補う
タンパク質は筋肉や臓器、ホルモンなどを作る材料となる重要な栄養素です。
筋肉量を維持・増加させるためには、1食あたり約20gのタンパク質を摂取することが目安とされています。[2]
1日3食でバランスよくタンパク質を摂ることで、筋肉の合成と分解のバランスが保たれ、疲れにくい体づくりにつながります。
肉や魚、卵、大豆製品など、さまざまな食品からタンパク質を摂取するのがおすすめです。
動物性タンパク質と植物性タンパク質を1:1の割合で摂ると、栄養バランスが整いやすくなります。
特に朝食でタンパク質をしっかり摂ることで、1日を通して筋肉の合成が促進されるという研究報告もあります。
クエン酸やビタミンCで疲労回復を促す
クエン酸とビタミンCは、疲労回復をサポートする栄養素として知られています。
クエン酸はエネルギーを生み出す「クエン酸回路」という代謝経路を活性化させる働きがあります。
疲労物質の分解を促進し、エネルギー産生を効率よく行えるようサポートしてくれるのです。
ビタミンCは抗酸化作用を持ち、疲労の原因となる活性酸素の害から体を守る働きがあります。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、キウイ、いちご、ブロッコリーなどに豊富に含まれています。
運動後や疲れを感じたときに意識して摂取すると、疲労回復の助けになるでしょう。
糖質のとりすぎに注意する
糖質は体のエネルギー源として大切ですが、とりすぎには注意が必要です。
糖質を過剰に摂取すると血糖値が急上昇し、その後インスリンの作用で急降下します。
この血糖値の乱高下が、だるさや眠気、集中力の低下を引き起こす原因になります。
白米やパン、麺類、甘いお菓子やジュースなどは血糖値を上げやすい食品です。
糖質を摂るときは野菜やタンパク質を先に食べてから主食を食べる「ベジファースト」を意識すると、血糖値の急上昇を抑えられます。
適量の糖質はエネルギー源として必要ですが、バランスを意識した食べ方を心がけましょう。
疲れにくい体を作る運動習慣
運動は疲れを増やすものではなく、むしろ疲れにくい体を作るために欠かせない習慣です。
適度な運動は筋力や持久力を高め、血流を改善し、自律神経のバランスを整える効果があります。
運動不足の方がいきなり激しい運動を始める必要はありません。
日常生活に取り入れやすい軽い運動から始めることで、無理なく体力を向上させることができます。
軽い運動が「積極的休養」になる
疲れているときこそ、軽い運動が効果的です。
疲労回復のためにじっとしているよりも、軽く体を動かす「積極的休養(アクティブレスト)」のほうが回復が早いとされています。
軽い運動をすると血流が促進され、疲労物質の排出がスムーズになります。
また、酸素や栄養素が全身に行き渡りやすくなり、筋肉の修復も促進されるのです。
プロのスポーツ選手も試合後に軽いジョギングやストレッチを行い、積極的休養を実践しています。
ウォーキングや軽い体操など、息が上がらない程度の運動を取り入れることで、疲れを効率よく解消できるでしょう。
有酸素運動で血流を改善する
有酸素運動は疲れにくい体づくりに効果的な運動法です。
ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動は、心肺機能を高め、全身の血流を改善する効果があります。
血流が良くなると、酸素や栄養素が体のすみずみまで届きやすくなり、老廃物の排出もスムーズになります。
有酸素運動を続けることで毛細血管が発達し、より効率よく酸素を取り込める体に変化していくのです。
最初は10〜15分程度から始め、慣れてきたら20〜30分を目標に増やしていくのがおすすめです。
週に3〜4回の頻度で継続することで、徐々に疲れにくい体を実感できるようになるでしょう。
ポイント
ウォーキングや階段の昇り降りなど、毎日の「歩く習慣」が疲れにくい体づくりの第一歩です。しかし、膝に負担や違和感があると、せっかくの運動も続きません。ひざ関節の動きをスムーズに保ち、毎日のウォーキングや外出を快適に楽しむためのケアを今日から始めてみませんか?
筋トレで基礎代謝を上げる
筋力トレーニングは基礎代謝を高め、疲れにくい体を作るために有効です。
筋肉量が増えると、安静時でもエネルギーを消費する基礎代謝が上がります。
基礎代謝が高い体は効率よくエネルギーを生み出すことができ、同じ活動でも疲れにくくなります。
特に太ももやお尻など大きな筋肉を鍛えると、効果を実感しやすいでしょう。
スクワットやランジ、かかと上げなど、自分の体重を使った運動から始めるのがおすすめです。
無理に重い負荷をかける必要はなく、正しいフォームで続けることが大切です。
ストレッチで柔軟性を保つ
ストレッチは筋肉の柔軟性を保ち、疲労を軽減する効果があります。
デスクワークや同じ姿勢が続くと筋肉が固くなり、血流が悪化して疲れやすくなります。
ストレッチで筋肉をほぐすことで血行が促進され、酸素や栄養素が届きやすくなります。
また、副交感神経が優位になりリラックス効果も得られるため、自律神経のバランスを整えることにもつながります。
朝起きたときや寝る前、仕事の合間などにこまめにストレッチを行うのが効果的です。
1回5〜10分程度でも、継続することで体の柔軟性が向上し、疲れにくさを実感できるようになるでしょう。
1日10〜30分の運動を習慣にする
疲れにくい体を作るためには、毎日少しずつ運動を続けることが大切です。
週に1回まとめて運動するよりも、1日10〜30分の運動を習慣化するほうが効果的とされています。
まずは通勤時に一駅分歩く、エレベーターの代わりに階段を使うなど、日常生活の中で体を動かす機会を増やすことから始めましょう。
運動の時間がなかなか取れない方は、家事や買い物などの活動量を意識して増やすだけでも効果があります。
大切なのは完璧を目指すことではなく、できる範囲で続けることです。
少しずつ運動習慣を身につけることで、3か月後には体の変化を感じられるようになるでしょう。
疲れにくい体を作る睡眠のコツ
睡眠は体の疲労を回復させる最も重要な時間です。
どれだけ食事や運動に気を使っても、睡眠の質が悪ければ十分な疲労回復は期待できません。
睡眠中には成長ホルモンの分泌や細胞の修復が行われ、翌日に向けて体をリセットしています。
質の良い睡眠を確保するためのコツを押さえて、しっかり回復できる体を目指しましょう。
7時間程度の睡眠時間を確保する
疲れにくい体を作るためには、7時間程度の睡眠時間を確保することが目安です。
睡眠時間が短いと成長ホルモンの分泌が十分に行われず、疲労回復が不完全になります。
研究データでは、7時間程度の睡眠をとっている人の死亡率が最も低いことが報告されています。[1]
一方で、8時間以上の睡眠が必要な人もいれば、6時間で十分な人もおり、適切な睡眠時間には個人差があります。
自分にとってベストな睡眠時間を見つけるためには、起床時にすっきり目覚められるかどうかを目安にするとよいでしょう。
睡眠時間を削って活動することは、長期的には疲労の蓄積を招くため避けることをおすすめします。
毎日同じ時間に起きて体内時計を整える
体内時計を整えることは、質の良い睡眠を得るための基本です。
毎日同じ時間に起きることで、体内時計がリセットされ、夜になると自然と眠くなるリズムが作られます。
休日に遅くまで寝ていると体内時計がずれてしまい、平日の睡眠リズムが乱れる原因になります。
平日と休日の起床時間の差は2時間以内に抑えることが望ましいとされています。
起床時間を一定にすることで、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌リズムも安定します。
まずは起床時間を固定することから始め、規則正しい生活リズムを整えていきましょう。
寝る1〜2時間前にぬるめのお風呂に入る
入浴のタイミングを工夫することで、睡眠の質を高めることができます。
人は体の深部体温が下がるときに眠気を感じやすくなります。
寝る1〜2時間前に38〜40度程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かると、一度上がった深部体温が徐々に下がり、自然な眠気が訪れます。
熱いお風呂に入ると交感神経が刺激されて覚醒してしまうため、ぬるめのお湯でリラックスすることがポイントです。
15〜20分程度の入浴で、副交感神経が優位になり心身がリラックスした状態を作れます。
入浴後はすぐにベッドに入るのではなく、少し体を冷ましてから就寝すると、よりスムーズに眠りにつけるでしょう。
寝る前のスマホやパソコンを控える
就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は、睡眠の質を低下させる原因になります。
画面から発せられるブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制する作用があります。
メラトニンの分泌が妨げられると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりしてしまいます。
また、SNSや動画などのコンテンツは脳を刺激し、興奮状態にしてしまうことも問題です。
就寝の1〜2時間前からはスマートフォンやパソコンの使用を控え、読書や軽いストレッチなどリラックスできる時間を過ごしましょう。
どうしても使用する場合は、画面の明るさを下げたりブルーライトカット機能を活用したりすることをおすすめします。
自律神経を整えて疲れにくい体を作る
自律神経のバランスが乱れると、体は常に緊張状態となり、疲れが取れにくくなります。
交感神経と副交感神経のスイッチをうまく切り替えることで、活動時と休息時のメリハリがつき、疲労回復がスムーズになります。
日常生活のちょっとした習慣を見直すことで、自律神経を整えることは可能です。
無理なく取り入れられる方法を実践してみましょう。
朝起きたら太陽の光を浴びる
朝日を浴びることは、自律神経を整えるための効果的な方法です。
太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされ、交感神経が適度に刺激されて体が活動モードに切り替わります。
同時に「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が促進されます。
セロトニンは心を安定させる働きがあり、日中に十分に分泌されると夜には睡眠ホルモンであるメラトニンに変換されます。
朝起きたらカーテンを開けて窓際で5〜15分程度光を浴びるか、朝の散歩をするのがおすすめです。
この習慣を続けることで、睡眠と覚醒のリズムが整い、疲れにくい体づくりにつながるでしょう。
深呼吸やストレッチで副交感神経を優位にする
深呼吸やストレッチは、副交感神経を優位にしてリラックス状態を作る効果があります。
ゆっくりと深い呼吸をすると、自律神経の中でもリラックスを司る副交感神経が活性化します。
息を吸うときよりも吐くときを長くすることで、より効果的に副交感神経を刺激できます。
4秒かけて吸い、8秒かけて吐く呼吸法を1日数回行うだけでも、心身の緊張がほぐれていきます。
ストレッチと組み合わせることで、筋肉の緊張もほぐれ、血流が改善されます。
仕事の合間や寝る前に取り入れることで、疲労の蓄積を防ぐことができるでしょう。
デジタルデトックスで脳を休ませる
デジタル機器から離れる時間を作ることで、脳の疲労を軽減できます。
スマートフォンやパソコンから絶えず情報を受け取り続けると、脳は常に処理作業を続けなければなりません。
この状態が続くと「脳疲労」と呼ばれる状態になり、集中力の低下や慢性的な疲労感を引き起こします。
1日のうち30分〜1時間でも、スマートフォンを見ない時間を意識的に作ることが大切です。
食事中はスマートフォンをテーブルに置かない、寝室には持ち込まないなど、ルールを決めておくと取り組みやすくなります。
デジタルから離れた時間は、読書や入浴、家族との会話など、リラックスできる活動に充てることで、脳がしっかり休まります。
40代・50代から始める疲れにくい体づくり
40代・50代になると、若い頃と同じ生活をしていても疲れやすくなったと感じる方が増えてきます。
これは加齢による筋肉量の減少や代謝の低下が影響しています。
しかし、適切な対策を取ることで、年齢に関係なく疲れにくい体を作ることは可能です。
無理のない範囲で、自分に合った方法を取り入れていきましょう。
年齢とともに筋肉量は低下する
加齢に伴う筋肉量の減少は、疲れやすさの大きな原因です。
筋肉量は20歳頃をピークに、何もしなければ年に約1%ずつ減少していくとされています。
40〜50代になると若い頃と比べて筋力が半分程度まで低下することもあり、同じ活動をしても疲れやすくなります。
この現象は「サルコペニア」と呼ばれ、放置すると転倒や寝たきりのリスクが高まります。
筋肉量の減少を防ぐためには、意識的に筋肉を使う運動を行うことが重要です。
年齢を理由に諦めるのではなく、今からでも対策を始めることで筋肉量の維持・向上は十分に可能です。
無理のない運動から始める
40代・50代から運動を始める場合は、無理のない強度から徐々に取り組むことが大切です。
いきなり激しい運動を始めると、膝や腰を痛めたり、継続が難しくなったりすることがあります。
まずはウォーキングや軽いストレッチなど、負担の少ない運動から始めましょう。
慣れてきたら少しずつ運動の強度や時間を増やしていくことで、安全に体力を向上させることができます。
週に2〜3回、1回20〜30分程度の運動を目標にすると、続けやすいでしょう。
大切なのは短期間で結果を求めるのではなく、長く続けられる運動習慣を身につけることです。
タンパク質やカルシウムを意識して摂取する
40代・50代以降は、タンパク質とカルシウムを意識して摂取することが重要です。
筋肉量を維持するためには、若い頃よりも多くのタンパク質が必要になります。
1食あたり20g以上のタンパク質を目標に、肉や魚、卵、大豆製品をバランスよく取り入れましょう。[2]
また、カルシウムは骨の健康を保つために欠かせない栄養素です。
骨密度は加齢とともに低下しやすく、特に女性は閉経後に急激に減少することがあります。
牛乳やヨーグルト、小魚、緑黄色野菜などからカルシウムを積極的に摂取し、骨と筋肉の両方を守っていきましょう。
今日から実践できる5つの習慣
疲れにくい体づくりは、特別なことを始める必要はありません。
日常生活の中で少しずつ意識を変えるだけで、着実に体は変化していきます。
ここでは、今日からすぐに実践できる5つの習慣を解説します。
できるところから取り入れて、疲れにくい体を目指しましょう。
1.朝食を抜かずにしっかり食べる
朝食を食べることは、疲れにくい体を作るための基本習慣です。
睡眠中は長時間何も食べていない状態が続くため、朝起きたときは体のエネルギーが不足しています。
朝食を摂ることで血糖値が上がり、脳や体が活動モードに切り替わります。
朝食を抜くと午前中の集中力が低下し、エネルギー不足から疲れを感じやすくなってしまいます。
忙しい朝でも、おにぎりやバナナ、ヨーグルトなど手軽に食べられるものを用意しておくとよいでしょう。
朝食を習慣化することで、1日を通してエネルギー切れを防ぎ、疲れにくい状態を維持できます。
2.階段を使うなど日常で体を動かす
特別な運動時間を設けなくても、日常生活の中で体を動かす機会を増やすことができます。
エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使う、一駅分歩く、昼休みに散歩するなど、ちょっとした工夫で活動量は増やせます。
デスクワークが多い方は、1時間に1回は立ち上がって体を動かすことを意識しましょう。
長時間同じ姿勢でいると筋肉が固くなり、血流が悪化して疲れやすくなります。
家事や買い物も立派な運動になるので、積極的に体を動かすことを心がけてみてください。
こうした「ながら運動」を積み重ねることで、無理なく運動習慣を身につけることができるでしょう。
ポイント
「階段の昇り降りが億劫」「歩くときに膝の違和感が気になる」とお感じではありませんか?つらい膝の悩みを我慢したままでは、日常のちょっとした運動も億劫になってしまいます。機能性表示食品「北国の恵み」なら、ひざ関節の違和感を和らげ、スムーズな踏み出しを力強く後押しします。
3.寝る前にストレッチをする
就寝前のストレッチは、睡眠の質を高め、疲労回復を促す効果があります。
1日の終わりには筋肉が緊張し、体がこわばっていることが多いものです。
寝る前に軽いストレッチをすることで、筋肉がほぐれ、血流が良くなります。
副交感神経も優位になり、リラックスした状態で眠りにつくことができます。
首や肩、腰、太ももなど、疲れを感じやすい部位を中心に5〜10分程度行うのがおすすめです。
深い呼吸を意識しながらゆっくり伸ばすことで、心身ともにリラックスして質の良い睡眠につなげられるでしょう。

4.こまめに水分補給をする
水分補給は疲れにくい体を維持するために欠かせない習慣です。
体内の水分が不足すると、血液がドロドロになり、酸素や栄養素が全身に届きにくくなります。
その結果、疲労感やだるさ、集中力の低下を引き起こすことがあります。
のどが渇いたと感じたときには、すでに軽い脱水状態になっている可能性があります。
1日に1.5〜2リットルの水分を目安に、こまめに摂取することを心がけましょう。
コーヒーやお茶にはカフェインが含まれ利尿作用があるため、水や麦茶などを中心に補給するのがおすすめです。
5.疲れを感じたら無理せず休む
疲れを感じたときは、無理をせずしっかり休息を取ることが大切です。
疲労のサインを無視して活動を続けると、疲れが蓄積して慢性疲労につながることがあります。
少し休めば回復する段階で対処することが、長期的な健康維持には重要です。
「もう少し頑張れる」と思っても、早めに休息を取る判断ができる人のほうが結果的にパフォーマンスは高くなります。
体が発するサインに耳を傾け、疲れたら休む、回復したら動くというリズムを意識しましょう。
自分の体と向き合いながら、無理のないペースで日々を過ごすことが疲れにくい体づくりにつながります。
疲れにくい体づくりにおすすめの食べ物
疲れにくい体を作るためには、毎日の食事で必要な栄養素を摂取することが大切です。
特にエネルギー代謝を助けるビタミンB群や、筋肉の材料となるタンパク質は積極的に摂りたい栄養素です。
ここでは、疲労回復や体力維持に役立つ食べ物を具体的に解説します。
日々の食卓に取り入れて、内側から疲れにくい体を作っていきましょう。
豚肉・鶏むね肉・レバー
豚肉・鶏むね肉・レバーは、疲労回復に効果的な食材です。
豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれており、糖質をエネルギーに変換する働きをサポートします。
豚肉のビタミンB1含有量は、牛肉や鶏肉の約10倍とされています。[3]
鶏むね肉には「イミダゾールジペプチド」という抗疲労成分が含まれており、疲労感の軽減に役立つと注目されています。
レバーにはビタミンB群や鉄分が豊富で、貧血予防やエネルギー代謝の促進に効果的です。
これらの食材を週に数回取り入れることで、疲れにくい体づくりをサポートできるでしょう。
卵・納豆・豆腐などの大豆製品
卵と大豆製品は、良質なタンパク質を手軽に摂取できる食材です。
卵は「完全栄養食」とも呼ばれ、タンパク質だけでなくビタミンやミネラルもバランスよく含んでいます。
1日1〜2個を目安に食べることで、筋肉や細胞の材料を効率よく補給できます。
納豆や豆腐などの大豆製品は、植物性タンパク質の優れた供給源です。
大豆にはビタミンB群や食物繊維も含まれており、疲労回復と腸内環境の改善を同時に期待できます。
動物性タンパク質と植物性タンパク質を組み合わせることで、栄養バランスが整い、疲れにくい体づくりに役立つでしょう。

柑橘類や緑黄色野菜
柑橘類や緑黄色野菜は、ビタミンCや抗酸化成分を豊富に含む食材です。
レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類にはクエン酸とビタミンCが含まれ、疲労回復をサポートします。
クエン酸はエネルギー産生を効率化し、ビタミンCは疲労の原因となる活性酸素から体を守る働きがあります。
ほうれん草、ブロッコリー、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜には、ビタミンA、C、Eなどの抗酸化ビタミンが豊富です。
これらの野菜を毎日の食事に取り入れることで、疲労を溜めにくい体質づくりにつながります。
生で食べるだけでなく、温野菜やスープなど調理法を工夫すると、飽きずに続けられるでしょう。
ごはんと具だくさんのみそ汁
ごはんと具だくさんのみそ汁の組み合わせは、疲れにくい体を作る理想的な食事です。
ごはんは体を動かすためのエネルギー源となる糖質を適度に摂取できます。
玄米や雑穀米にすると、ビタミンB群や食物繊維も一緒に摂ることができます。
みそ汁は発酵食品であるみそを使い、腸内環境を整える効果が期待できます。
野菜、豆腐、わかめ、きのこなど具材を多く入れることで、ビタミン、ミネラル、タンパク質を一度に摂取できます。
和食の基本であるごはんとみそ汁を中心にした食事は、疲れにくい体づくりの土台となるでしょう。
疲れが続くときは病気の可能性も
十分な休息を取っているのに疲れが取れない場合は、病気が隠れている可能性があります。
疲労は体からのサインであり、長期間続く場合は放置せずに対処することが大切です。
生活習慣を見直しても改善しない場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
ここでは、疲労の原因となりうる病気について解説します。
休んでも疲れがとれない場合は受診を検討する
休息を取っても疲労感が続く場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
通常の疲れであれば、十分な睡眠と休養を取ることで回復するものです。
しかし、2週間以上疲れが続く、朝起きられない、だるさで日常生活に支障が出るといった場合は注意が必要です。
自己判断で「ただの疲れ」と決めつけず、気になる症状があれば専門家に相談することが大切です。
早めに原因を特定することで、適切な治療や対策を行うことができるでしょう。
よくある質問
疲れにくい体を作るには何から始めればいいですか?
まずは睡眠時間の確保から始めることをおすすめします。
7時間程度の睡眠を目標に、毎日同じ時間に起きる習慣をつけましょう。
睡眠の質が改善すると、食事や運動への意欲も高まりやすくなります。
その後、朝食を食べる習慣や軽い運動を少しずつ取り入れていくとよいでしょう。
運動すると余計に疲れませんか?
適度な運動は疲労を増やすのではなく、むしろ疲労回復を促進します。
軽い運動をすると血流が良くなり、疲労物質の排出がスムーズになるためです。
これは「積極的休養(アクティブレスト)」と呼ばれ、スポーツ選手も実践している方法です。
ウォーキングやストレッチなど、息が上がらない程度の運動から始めてみてください。
疲れにくい体づくりにサプリメントは必要ですか?
基本的には、バランスの良い食事から栄養を摂取することが大切です。
サプリメントはあくまで補助的なものであり、食事の代わりにはなりません。
食事だけでは不足しがちなビタミンB群やビタミンDなどを補うために活用するのは有効でしょう。
ただし、服用する前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
どのくらいで疲れにくい体になれますか?
個人差はありますが、生活習慣の改善を続けると2〜3か月程度で変化を実感できることが多いです。
筋力や体力の向上には時間がかかるため、焦らず継続することが大切です。
睡眠や食事の改善は比較的早く効果が現れやすく、1〜2週間で違いを感じる方もいます。
大切なのは無理をせず、長く続けられる習慣を身につけることです。
まとめ
疲れにくい体づくりは、食事・運動・睡眠の3つをバランスよく整えることが基本です。
毎日の食事ではビタミンB群やタンパク質を意識して摂取し、エネルギー代謝と筋肉の維持をサポートしましょう。
適度な運動は血流を改善し、積極的休養として疲労回復にも役立ちます。
7時間程度の質の良い睡眠を確保することで、成長ホルモンの分泌が促され、体の修復が進みます。
自律神経を整えることも重要で、朝日を浴びる習慣や深呼吸、デジタルデトックスなどが効果的です。
40代・50代からでも遅くはなく、無理のない範囲で少しずつ習慣を変えていくことで着実に体は変わっていきます。
休んでも疲れが取れない場合は早めに医療機関を受診してください。
ポイント
疲れにくい体を目指すなら、食事や睡眠だけでなく、日常的に軽やかに動ける体づくりが欠かせません。「膝の違和感で階段や歩行がつらい…」という方は、我慢せずにスムーズな動きを支える対策を取り入れるのがおすすめです。「北国の恵み」で膝の違和感を和らげ、元気に動ける毎日を踏み出しませんか?
あわせて読みたい記事
参考文献
[1]“最適な睡眠時間って何時間?”.睡眠リズムラボ | 大塚製薬.https://www.otsuka.co.jp/suimin/column02.html(参照2026-10-05)
[2]“1食あたりのタンパク質は20gが目安!必要量が摂取できる食品例をご紹介”.魚肉たんぱく研究所.https://www.kamaboko.com/fishprotein/articles/20g/(参照2026-10-05)
[3]“豚肉の豆知識”.岡山県健康づくり財団.
https://www.okakenko.jp/column/food/%E8%B1%9A%E8%82%89%E3%81%AE%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98/(参照2026-10-05)